2015年8月30日日曜日

中休み in Takaka

Heaphyと 次のGreat WalksであるAbel Tasmanとの間がたった1日という強行スケジュール(笑)。山登りトライアスロンでもしているかのようですが…。とりあえずいそいで洗濯を回し、寝袋を干して、次の4日間に向けて食料の買い出し、そして荷造り…。と書くと、慌ただしいように見えますが、さすがここまでくると準備も手慣れたもの。むしろ時間が余ってどうしよー。ということで、Emiのリクエストで町の近くの簡易ハイキングコースへ。どんだけハイキング!!! 

Rawhiti Cave Track
Takakaの町から車で10分ほど。舗装道から、私有地と思われる牧場内に入っていき(柵をきちんと締め直さないと羊や牛が逃げていきます)、少し進んだ森の入り口から始まる片道1時間のトレッキングルート。DOCの案内文には、その入り口の多様性と広大さ、そして植物群においてNZの他の洞くつに比べても重要性が高い、と書かれています。
IMG_3410どうしようか迷いましたが、私は持病の(笑)膝の悪化を懸念して、車で待機。明日からの4日間、歩けなくなったら困りますよって。PCをカチカチしながら、緑の美しすぎる牧場を眺めて過ごしました。それはそれで気持ちが良い。その間、Emiはサンダルでさくっと登って、涼しい顔をして帰ってきやがりました。何て奴だ。。。
洞くつは、右の写真をご参照ください。鍾乳洞なんでしょうか。NZの田舎の、またさらに田舎のスポットのせいか、解説文がほとんどない!!詳しい調査も行われていないのかもしれませんね。

Heaphy Track -4-(18/11/2013)

最終日です☆さすがに、シャワーが恋しい。。。
この日は18km弱のそこそこ長丁場ですが、最初だけ少し登った後は ひたすら下るダウンヒルコース。食材の荷物もだいぶ減ってきたところで、身も心も軽い感じです。
出発してすぐに、Heaphy Track上の最高地点(915m)のLook Outに出ます。上空はたんまりと雲ですが、ひたすら連なるTasman山脈の峰々が見渡せます。改めて、山ってかっちょえーです。ここまでやってこなければ、決して目にすることがなかった風景。そして恐らくは2度と目にすることのない風景。あたりまえのようでいて、今居る場所は思いがけない、かけがえのない場所なんだと思えてきます。
 
下り始めてしばらくすると、木々の切れ目から下界が覗きます。遠く海岸線なんかも見えてきて、ひたすら山しか見ていなかったここ数日の視界に新鮮味を与えてくれます。避難小屋を過ぎ、コースはどんどん高度を下げます。亜熱帯色が次第に濃くなって、渡井の背丈以上のシダ植物が張り出しています。恐竜とか、本当にいたんだろうなぁって納得しそうな植物の存在感。地滑り後?と思われる場所も、例によって大した補強もせずそのままトレッキングコースになってます。サイコ―やね。
そして、前方から手を振りながら登ってくるおばちゃん達に遭遇。もしやと思ったら、やはり我々のCar Keyを運んできてくれたグループでした。アジア人の女2人組とだけ聞かされていたようですが、まぁこんな山奥にそうそういないでしょうからねぇ。情報量としては十分か…。Nelsonから来ているという近所の仲良しWhite2人とマオリ2人の、大荷物をものともしない頼り甲斐たっぷりの超元気なオバチャンs。大いに癒され、励まされました。
快適な下りコースを進むこと5時間、終点のBrown Hutに到着。下界はすっかり晴れていました。4日間も歩き通した実感がないほど、体はさほど疲れておらず、むしろ終わってしまう切なさが募ります。
Hutは山の中にぽつねんと建っているにも関わらず、電話が通っているのが驚きです。が、さもありなん。ここから直近の人家まではさらに数km。バスやタクシーを使う人達用には、これが命綱です。
私たちは、きちんとパーキングに停められていたmy carに乗り込み、森を抜け、牧草地を抜け、最初に見つけた人工物、かわいらしい雑貨&喫茶のお店でコーヒーを購入。ひさびさのぜいたく品にほっと一息つきながら、ふと目に入った店の前の看板の文字。なんだか妙に心に響いちゃったりなんかして・・・。

”Sometimes you will never know the value of a moment until it becomes a memory.”