2016年5月16日月曜日

Abel Tasman Coast Track -3- (22、23/11/2013)

3日目は13㎞の4時間半コースです。時間的余裕はたっぷり。
とはいえ、スタート地点のAwaroa Inletは干潮の前1.5時間と後2時間の間しか渡ることができない入り江。しかも迂回コースなし。ギリギリ遅めに粘っても、7時スタートとなりました。
時間制約の渡りなんて、なんだか七夕の織姫と彦星のよう☆ 
…まぁ、向こう岸に待ち人がいるわけじゃないですけどーーー。

昨日同様、所々満ちてきたところはひざ下まで濡らしながらの横断。私、今回はKeenのサンダルだけで登山靴を持参しませんでしたが大正解です。登山靴の脱いだり履いたりは結構手間なものです。(サンダルの穴の形くっきりに日焼けしましたが)
その後は、今日も丘歩きと海歩きのリフレイン。緑豊かな丘をウンショと登り、次の入り江の全貌を見渡し、浜辺へ降りて海風を感じる。。。ただそれだけですが、それだけで十分。 くたびれたら靴を脱いでのんびり昼寝。至極のひと時です。

そして、時々、Weka。時々、Pied Shag(マミジロ鵜)。時々、Fur Seal(オットセイ)。


この国にいると、人間と自然が同じ側にいるような感覚を覚えます。日本では(少なくとも私がこれまで暮らしてきた生活圏では)、隔絶とまでは言わずとも、ヒトと自然との間には距離があって、自然というのはわざわざ出かけて行くものだったなと。それがここでは、彼らは人を必要以上に恐れず、ときに興味を抱いて覗き込み、自ら近づいてくることすらあるのです。都会の便利さは確かに捨てがたい部分もありますが、こんな風に心に染みわたる安心感や満足感を与えてくれることはないなぁ、なんて思ってしまいます。
途中、町からも車で来れるキャンプサイトの中を通り過ぎ(この辺りはちっちゃい子供を連れた家族連れもちらほら)、1hほど寄り道になるのですがSeparation Pointというなかなか絶景な岬へ立ち寄り、3泊目の山小屋Whariwharangi Hutに到着。
実はこの山小屋、ゴールまであと5.5㎞、1時間半ほどの距離の所にあるんですが、ゴール地点のお迎えバスの時間の都合で泊まらざるを得ないという立地なのです。ゆっくり来たのにまだ14時過ぎ。早くゴールしてシャワーを浴びたい気もしますが、とりあえずお泊りです。
周囲を探索して、Wekaと遊んで、もう一人の宿泊人とおしゃべりして(お茶目なこの一夜の道連れは、日暮れ時にWekaを捕まえてくる!と藪に入り、見事取り逃がして蚊に刺されまくって帰ってきました 笑。てか、つかまえちゃダメだし。)、満天の星を拝んで、やっぱり泊まりで正解だったかなと思いながら、ホクホク寝袋に入りました。。。

最終日は200mほどの高低差を登って降りて、Abel Tasmanの全行程を終了です。すべて天気にも恵まれて、さいっこうの景色の中、気持ちの良い4日間でした。

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