2014年1月15日水曜日

ご報告☆

更新がまったく追いついていなくて恐縮ですが、ここでひとつご報告。

明日の朝、NZを出国します。
はい、突然ですみません。
が、日本に帰る前にインドネシアを3週間ほど旅行していきます。
帰国は2/5☆
実家に戻る前に東京・横浜近辺をウロウロしていくかもしれません。
お忙しい中とは存じますが、つまらん土産話でも聞いてやろうというお優しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご飯でも♡

明日からのネット環境がどうなるか分からないので、ますます無沙汰になるかもしれませんが、勝山は元気に旅を続けておりますのでご心配なく。

では。

2014年1月10日金曜日

Great Week ④ - to Lake Tekapo -

Hooker Valley Track (往復約4時間)

クック山に登るのは無理でも、その雄姿を少しでも近くで見たいという私たちのようなわがままな人のために、周辺にはいくつかのトレッキングルートが整備されていますが、フッカーバレーは中でも人気のトラックです。フッカー川沿いに登っていく片道4km程度のトラックですが、変化にとんだ景色とクック山の雄大な姿を間近に望むことができます。マイコさん達の出発が午後だったので、車の調子が悪いというのに、Max5人の座席+トランクにオマルちゃんを乗せ、半日トレッキングへ向かいました。
ここでラッキーなことがひとつ。スチュワート島に一緒に行ったYumikoさんがマウントクックでガイドの仕事を始めていたんですが、そのお友達の新人さんが練習がてらガイドをさせてほしいと申し出てくれて、本来なら途中までの往復で$90かかるところを厚かましくも無料でお願いしてしまいました。このあたりの地形が形成されたなりゆき、生えている植物、アバランチの歴史など、私の知識だけでは解説しきれないことまでしっかり説明して頂き、とても勉強になりました。知らないことを吸収するのは、いくつになっても楽しいもんです。

話は少し逸れますが、その場所のことを“知る”ことは、その場所と近くなることだなと最近思ったりします。その場所が“知らないどこか”でなくなれば、そこで起きたことは他人事ではなくなる。そこに住む人たちはTVの中の登場人物ではなく、同じ空気を吸った、もしかしたら道端で笑顔を交わしたかもしれない血の通った隣人になる。知れば知るほど、愛着もわく。そうやって世界との距離をみんなが少しずつ縮めれば、地球上に存在する悲しい出来事の大半はなくせるんじゃないか…。なーんて、甘ちゃんな考えですかね。
丁寧な解説を聞きながら、高山植物あり、氷河湖あり、つり橋ありの変化に富んだトラックをLOTR旅の仲間風に進んでいくと、少しずつ雲が切れ、正面のMt. Cookが大きく迫ってきます。私たちが歩いた11月は、マウントクックリリーという花が丁度見ごろの時期で、そこかしこに白い花を咲かせていました。NZ固有種の高山植物で、わざわざこれを見にやってくる日本人観光客もいるとかいないとか。実はキンポウゲ科の花なんですが、葉がスイレン(ウォーターリリー)に似ているので初めにこうネーミングされ、定着してしまったんだそうです。キンポウゲの中では最大級とのことで、正式名称はジャイアント・バターカップ。こっちのネーミングセンスもどうよ、って感じですけどね。 

そしてトラック終点のフッカー湖のほとりで記念撮影。地形や気流などの関係でこの辺りの気象はとても不安定。Mt.Cookがこのようにほぼ全貌を見せてくれるのは、かなりラッキーなことのようです。いやー、よかったです☆
 

往路をゆっくりと行った分、復路はやや速足で進み、マイコさん達のバス時間に丁度良い帰宅。あっという間の4日間を終え、寂しいことにここでお別れになってしまうお二人とランチをしながら、別れを惜しみます。。お別れは悲しいけど、そんな時でもピザは美味しい(笑)。
お二人を見送ったのち、騙し騙しのBigHornドライブ再開です。相変わらず不吉な音を立てるエンジン音に肝を冷やしつつ、目の前に広がるあまりの絶景には感動しきりです。来る時に薄曇りの中で見た風景とは大違いです。自然は、天候によって一気にその表情を変えますね。ミラーレイクが大好物なシホさんのテンションの上がりっぷりがすごいです(笑)。
この日のお宿はLakeTekapoのユース。以前のブログにも登場した町なので、解説は割愛。シーズンに入ったばかりの色とりどりのルピナスが湖畔を彩り、とても華やかですが、こちらの心境はハラハラと落ち着きません。というのも、曇り出した空がこの夜予定していた星空観測ツアーに黄色信号を灯し始めたため。。。雲の合間から見事な夕焼けは拝めたものの、夕食を終えるころには空のほとんどは雲に覆われてしまう事態に。ツアーオフィスに着くと、今なら全額返金でキャンセル可とのこと。会社側がそんなことを言うってことは、ほとんど天気回復の見込みはないんだろうなと思いつつも、これをしなければこの町に寄った意味がなくなってしまう!! ってことで、とりあえず参加することに。

防寒コートを受け取り、前回訪れた時は昼に歩いて登ったMt. John頂上にある天文台へバスで向かいます。さすが、町をあげて星空を世界遺産にしようとしているだけあり、街灯も皆無の山道。さらに、途中からは観測の邪魔にならないよう車幅灯だけで進んでいくというスリリングなドライブです。まずは天文台併設のカフェに入り、暗闇の中でホットチョコレートを配られ、スライドによる説明を受けます。プチ天体マニアの私にはそう真新しくもなかったのと(何様!!)、外の天気が気になってたのとで、よく内容を覚えてません(笑)。ゆーっくりホットチョコレートを飲んでも厚い雲が消え去る様子はなく…、星空の代わりに天体望遠鏡を見学することに。
満天の星空を心待ちにしていらしたお二人にはかなり申し訳ないんですが、実は私としてはこちらも大分テンションの上がる話でして…。この観測所の研究には、名古屋大学はじめ日本の研究機関も携わっていて、NZ最大の口径1.8mの反射望遠鏡MOAは、日本製。この望遠鏡を使い、通常は観測することができない暗い天体を探索することを目的とした日本・ニュージーランド共同プロジェクトが進行中です。
太陽や星、銀河など、大きな質量を持った天体の周りでは、その大きな重力によって空間が歪み、そこを通過する光は曲がって進むことが知られています(重力マイクロレンズ効果)。遠方の星(光源星)の光が、前面を通過する星(レンズ天体)の重力レンズ効果で曲げられて集光され、一時的に明るく見える現象です。つまり、星が通常より一瞬明るさを増すところを観測できれば、その瞬間にその星と地球の間に大きな質量を持つ天体が存在したということが証明されるわけです。…という話を、ガイドさんと研究員の名大大学院生がものすごーくかいつまんで解説してくれましたが、多分 興奮していたのは私だけだったんじゃないかと(笑)。

2014年1月9日木曜日

Great Week ③ - Mt. Cook -

この日から、個人旅行でおいでの長谷川さん、シホさんと移動をご一緒します。(車のキャパの関係で、マイコさん達にはツアー参加をお願いしました)4人分の荷物をBigHornに詰め込んで、一路北上。マウント・クックへと向かいます。途中、NZの風物詩・羊の大移動を運よく目撃したり、鮭の養殖場で大迫力のエサやりを体験したり、まさに鏡のような湖に映る絵のような景色を撮影したり(シホさん、必死すぎますやろ…笑)。こんな道草も車ならではですね。Pukaki湖沿いに入る辺りからドライバーは長谷川さんにチェンジ。薄曇りの中ではありましたがNZの大自然ドライブをお楽しみ頂きました☆

マイコさんたちより早めに到着してしまったので、途中で仕入れた食材とスモークサーモンで青空クッキング。絶品サンドウィッチをランチに頂きました。
 
 
 

Mt. CookはNZ最高峰で標高は3740m。富士山より少し低いくらいの山ですが、緯度の低さとこの辺りの気候から1年中頂上付近の雪が消えることはなく、山自体の形状なども相まって、その登頂の難しさはエベレストにも並ぶと言われています。プロフェッショナルのみが挑戦を許されるこの山に多くの観光客が集まる理由には、クック山を含めた山々が作る景色の壮大さに加え、氷河を見ることができるという大きな魅力が挙げられます。氷河の全景を眺めるにはヘリで空からアクセスするしかないんですが、ベラボウに高いので、湖からボートで近づき氷河の末端を観察するに留めました。。。

Tasman Glacier
私たちが泊まるユースホステルとは段違いの、マイコさん達がお泊りの高級ホテル前からスタートするツアー。迎えのバスが、乗りなれたスキー場送迎バスだったことに、無駄にテンションが上がります。20分ほどバスに揺られ、その後さらに20分ほど歩いて氷河末端部の湖に到着。私たちのボートのガイドは、笑顔がかわいいシャイな男。またまた名前を忘れたので仮にRoyということで。ちなみにRoyには日本人の彼女がいて、来月には来日して彼女の両親に会うのに日本語を3つくらいしか知らない、、、というプライベート情報のリーク元はバスドライバー(笑)

このタズマン氷河はNZに数ある氷河の中で最長のもで、長さ約27㎞、幅4㎞、最大深度600mという規模。その末端部分が溶け出してできたのがこの湖です。氷河が削り出したRock flowerが溶け出しているので、グレーに濁ったような色をしています。穏やかな湖面を、Royのジェントルな漕艇で進み、氷河から脱落して浮遊している氷塊に近づきます。遠くからだと薄汚い雪の塊に見えますが、氷を削ってみるとこの通り完璧に透き通ったロックアイスです。大昔に降った雪が、降り続ける雪の重みでゆっくりと凝縮されて氷になり、重力に従ってゆっくりと山肌を下りここまでやってきて、今私の手の中に…。氷の中に閉じ込められた小さな気泡は 何万年前の空気かと思うと、ロマンを感じちゃいます。
大小さまざまな氷塊(小さく見えても、水面下には見えている9倍の氷があるんですけどね)にいくつか近づき、Royの丁寧の説明を聞き、時々ジェットボートならではのスピード感も楽しんだりして、氷河の末端が見える場所へ。。。と思ったら、安全上の規則により、数百m手前までしか近づけないんだとか。彼方に見える氷の壁は、実は20m以上もあるらしいですが、ここからではあまりその迫力は感じられません。しかしまあ、崩れ落ちる氷河に巻き込まれてボートが転覆でもした日には、キンキンの氷河湖にドボンでリアルタイタニックですからね。復路はボートをかっ飛ばして爽快感満点☆さらに、“このロックアイスでお酒飲んだらおいしいだろうねー”と何気なく言った私の言葉を覚えていてくれたRoyが、こっそり削り出しておいてくれた氷をお土産にくれて、ちょっと感動!(…とか言いながら、結局ユースの冷凍庫に置き忘れてきちゃったんですけど)何だかんだと値段以上に楽しませて頂いたように思います。
 
そしてここからハプニングだらけの旅行の幕開けです。
クルーズ終了後、ホテルまでエミさんに迎えに来てもらったところ、車のエンジン音が何だかおかしい…。さらに、夕食時にマイコさん達を迎えに行こうとしたら キーが回らない。。ハンドルロックかと思われましたが 西日差し込むサウナ状態の車内で30分以上粘っても解除不能…。ホテルのスタッフやバスのドライバーさん達にもヘルプを求めたんですがどうにもならず、日本でいうJAF的なAAというロードサービスをコール。メカニックをよこしてくれることになりましたが、何せ人里離れた国立公園の奥深くなので1時間以上かかるだろうとのこと。でも車のそばに待機していろと言われ、最高に美しい夕景のマウントクックと裏腹に鬱々とした気持ちで待つこと1時間。20万km越えの10年モノですから、道中でガタがくるのはある程度覚悟していたことでしたが、何も先輩たちがいらしているこのタイミングで…と思うと、悔しいやら申し訳ないやら…。やっとメカニックが到着し、キー付近を解体して何とかエンジンはかかるようになりましたが、最後までエンジンを切るとまた回らなくなってしまうのでその手前で留めておくよう言われ、さらにおかしなエンジン音に関しては、いつ止まってもおかしくない、早急な点検が必要とのアドバイス。ただし、エンジン交換が必要になる可能性も高く、その場合はそれなりの時間と金額がかかるだろうとのこと。
烙印を押されたようなその言葉に、あー 終わった。。と、ともすればペシャンコになりそうでしたが、有難いことにそうならなかったのは、最悪な1時間を一緒にいて下さった長谷川さんと、その間で美味しいカレーを作って手を付けずに待っていて下さったお三方のおかげです。あとは、ヘコんでる場合じゃなかったというのも…。ここから最も近い町Twizelはとても小さくてバスなどの公共交通手段を捕まえるのは至難の業。先輩方の旅行日程にも間に合わなくなってしまうので、そこで修理するというのは現実問題無理。となれば、騙し騙しクライストチャーチまで行くしか選択肢はない。よし、気合だー!!