2014年1月9日木曜日

Great Week ③ - Mt. Cook -

この日から、個人旅行でおいでの長谷川さん、シホさんと移動をご一緒します。(車のキャパの関係で、マイコさん達にはツアー参加をお願いしました)4人分の荷物をBigHornに詰め込んで、一路北上。マウント・クックへと向かいます。途中、NZの風物詩・羊の大移動を運よく目撃したり、鮭の養殖場で大迫力のエサやりを体験したり、まさに鏡のような湖に映る絵のような景色を撮影したり(シホさん、必死すぎますやろ…笑)。こんな道草も車ならではですね。Pukaki湖沿いに入る辺りからドライバーは長谷川さんにチェンジ。薄曇りの中ではありましたがNZの大自然ドライブをお楽しみ頂きました☆

マイコさんたちより早めに到着してしまったので、途中で仕入れた食材とスモークサーモンで青空クッキング。絶品サンドウィッチをランチに頂きました。
 
 
 

Mt. CookNZ最高峰で標高は3740m。富士山より少し低いくらいの山ですが、緯度の低さとこの辺りの気候から1年中頂上付近の雪が消えることはなく、山自体の形状なども相まって、その登頂の難しさはエベレストにも並ぶと言われています。プロフェッショナルのみが挑戦を許されるこの山に多くの観光客が集まる理由には、クック山を含めた山々が作る景色の壮大さに加え、氷河を見ることができるという大きな魅力が挙げられます。氷河の全景を眺めるにはヘリで空からアクセスするしかないんですが、ベラボウに高いので、湖からボートで近づき氷河の末端を観察するに留めました。。。

Tasman Glacier
私たちが泊まるユースホステルとは段違いの、マイコさん達がお泊りの高級ホテル前からスタートするツアー。迎えのバスが、乗りなれたスキー場送迎バスだったことに、無駄にテンションが上がります。20分ほどバスに揺られ、その後さらに20分ほど歩いて氷河末端部の湖に到着。私たちのボートのガイドは、笑顔がかわいいシャイな男。またまた名前を忘れたので仮にRoyということで。ちなみにRoyには日本人の彼女がいて、来月には来日して彼女の両親に会うのに日本語を3つくらいしか知らない、、、というプライベート情報のリーク元はバスドライバー(笑)

このタズマン氷河はNZに数ある氷河の中で最長のもで、長さ約27㎞、幅4㎞、最大深度600mという規模。その末端部分が溶け出してできたのがこの湖です。氷河が削り出したRock flowerが溶け出しているので、グレーに濁ったような色をしています。穏やかな湖面を、Royのジェントルな漕艇で進み、氷河から脱落して浮遊している氷塊に近づきます。遠くからだと薄汚い雪の塊に見えますが、氷を削ってみるとこの通り完璧に透き通ったロックアイスです。大昔に降った雪が、降り続ける雪の重みでゆっくりと凝縮されて氷になり、重力に従ってゆっくりと山肌を下りここまでやってきて、今私の手の中に…。氷の中に閉じ込められた小さな気泡は 何万年前の空気かと思うと、ロマンを感じちゃいます。
大小さまざまな氷塊(小さく見えても、水面下には見えている9倍の氷があるんですけどね)にいくつか近づき、Royの丁寧の説明を聞き、時々ジェットボートならではのスピード感も楽しんだりして、氷河の末端が見える場所へ。。。と思ったら、安全上の規則により、数百m手前までしか近づけないんだとか。彼方に見える氷の壁は、実は20m以上もあるらしいですが、ここからではあまりその迫力は感じられません。しかしまあ、崩れ落ちる氷河に巻き込まれてボートが転覆でもした日には、キンキンの氷河湖にドボンでリアルタイタニックですからね。復路はボートをかっ飛ばして爽快感満点☆さらに、“このロックアイスでお酒飲んだらおいしいだろうねー”と何気なく言った私の言葉を覚えていてくれたRoyが、こっそり削り出しておいてくれた氷をお土産にくれて、ちょっと感動!(…とか言いながら、結局ユースの冷凍庫に置き忘れてきちゃったんですけど)何だかんだと値段以上に楽しませて頂いたように思います。
 
そしてここからハプニングだらけの旅行の幕開けです。
クルーズ終了後、ホテルまでエミさんに迎えに来てもらったところ、車のエンジン音が何だかおかしい…。さらに、夕食時にマイコさん達を迎えに行こうとしたら キーが回らない。。ハンドルロックかと思われましたが 西日差し込むサウナ状態の車内で30分以上粘っても解除不能…。ホテルのスタッフやバスのドライバーさん達にもヘルプを求めたんですがどうにもならず、日本でいうJAF的なAAというロードサービスをコール。メカニックをよこしてくれることになりましたが、何せ人里離れた国立公園の奥深くなので1時間以上かかるだろうとのこと。でも車のそばに待機していろと言われ、最高に美しい夕景のマウントクックと裏腹に鬱々とした気持ちで待つこと1時間。20km越えの10年モノですから、道中でガタがくるのはある程度覚悟していたことでしたが、何も先輩たちがいらしているこのタイミングで…と思うと、悔しいやら申し訳ないやら…。やっとメカニックが到着し、キー付近を解体して何とかエンジンはかかるようになりましたが、最後までエンジンを切るとまた回らなくなってしまうのでその手前で留めておくよう言われ、さらにおかしなエンジン音に関しては、いつ止まってもおかしくない、早急な点検が必要とのアドバイス。ただし、エンジン交換が必要になる可能性も高く、その場合はそれなりの時間と金額がかかるだろうとのこと。
烙印を押されたようなその言葉に、あー 終わった。。と、ともすればペシャンコになりそうでしたが、有難いことにそうならなかったのは、最悪な1時間を一緒にいて下さった長谷川さんと、その間で美味しいカレーを作って手を付けずに待っていて下さったお三方のおかげです。あとは、ヘコんでる場合じゃなかったというのも…。ここから最も近い町Twizelはとても小さくてバスなどの公共交通手段を捕まえるのは至難の業。先輩方の旅行日程にも間に合わなくなってしまうので、そこで修理するというのは現実問題無理。となれば、騙し騙しクライストチャーチまで行くしか選択肢はない。よし、気合だー!!

0 件のコメント: