2015年8月30日日曜日

Heaphy Track -4-(18/11/2013)

最終日です☆さすがに、シャワーが恋しい。。。
この日は18km弱のそこそこ長丁場ですが、最初だけ少し登った後は ひたすら下るダウンヒルコース。食材の荷物もだいぶ減ってきたところで、身も心も軽い感じです。
出発してすぐに、Heaphy Track上の最高地点(915m)のLook Outに出ます。上空はたんまりと雲ですが、ひたすら連なるTasman山脈の峰々が見渡せます。改めて、山ってかっちょえーです。ここまでやってこなければ、決して目にすることがなかった風景。そして恐らくは2度と目にすることのない風景。あたりまえのようでいて、今居る場所は思いがけない、かけがえのない場所なんだと思えてきます。
 
下り始めてしばらくすると、木々の切れ目から下界が覗きます。遠く海岸線なんかも見えてきて、ひたすら山しか見ていなかったここ数日の視界に新鮮味を与えてくれます。避難小屋を過ぎ、コースはどんどん高度を下げます。亜熱帯色が次第に濃くなって、渡井の背丈以上のシダ植物が張り出しています。恐竜とか、本当にいたんだろうなぁって納得しそうな植物の存在感。地滑り後?と思われる場所も、例によって大した補強もせずそのままトレッキングコースになってます。サイコ―やね。
そして、前方から手を振りながら登ってくるおばちゃん達に遭遇。もしやと思ったら、やはり我々のCar Keyを運んできてくれたグループでした。アジア人の女2人組とだけ聞かされていたようですが、まぁこんな山奥にそうそういないでしょうからねぇ。情報量としては十分か…。Nelsonから来ているという近所の仲良しWhite2人とマオリ2人の、大荷物をものともしない頼り甲斐たっぷりの超元気なオバチャンs。大いに癒され、励まされました。
快適な下りコースを進むこと5時間、終点のBrown Hutに到着。下界はすっかり晴れていました。4日間も歩き通した実感がないほど、体はさほど疲れておらず、むしろ終わってしまう切なさが募ります。
Hutは山の中にぽつねんと建っているにも関わらず、電話が通っているのが驚きです。が、さもありなん。ここから直近の人家まではさらに数km。バスやタクシーを使う人達用には、これが命綱です。
私たちは、きちんとパーキングに停められていたmy carに乗り込み、森を抜け、牧草地を抜け、最初に見つけた人工物、かわいらしい雑貨&喫茶のお店でコーヒーを購入。ひさびさのぜいたく品にほっと一息つきながら、ふと目に入った店の前の看板の文字。なんだか妙に心に響いちゃったりなんかして・・・。

”Sometimes you will never know the value of a moment until it becomes a memory.”

2015年7月21日火曜日

Heaphy Track -3- (17/11/2013)


3日目はさらにどんより、というよりは薄く霧が立ち込めた中を出発。この日は24.2㎞という、これまでで最長距離を歩くことになります。標高差300mほどの尾根を行くアップダウンコースへ、雨が降ったりやんだりの中スタートです。
まがりなりにもGreatWalksのひとつなので道を見失うということはありませんが、雨季のこの時期はお世辞にも足場がいいとは言えない状態。あちこちで、修復を試みたor試みる予定の箇所を見かけますが、自然のスピードにNZの人出とやる気が追い付いていない感じで(笑)、昨日からで乾ききっていない靴がズポズボ埋まります。乾燥した場所がないので休憩もままならず、とりあえず歩き続けるしかない…。
しかし、これだけの湿度の中。さすがシダ、コケ植物たちは元気です。わずかにもやった大気の中、色鮮やかなトレッキングルートを歩いていると、なんだか海の中を散歩しているような気分になってきます。竜宮城ってこんな感じかなぁ。。。なんて。
そして、もうひとつ元気な奴が、写真のカタツムリ。これも実はHeaphyTrackの名物のひとつです。
学名Powelliphanta 和名ヌリツヤマイマイ。あじさいの葉っぱの上をのんびり移動するイメージとは程遠く、意外にも俊敏な動きでミミズやナメクジを捕食する肉食のカタツムリです。某動画サイトに行けば捕食風景が見れるかと。寿命20年、夜行性で最大10㎝近くまで成長します。若干ドスの効いた体色の他は、移動そのものはスローだし、触るとちゃんと角をひっこめる普通のカタツムリですけどね。絶滅危惧種だそうですが、この辺りでは結構見かけます。というか、エミってば見つけるのウマすぎ(笑)。

約12㎞、3時間ほど歩いて、小さなHutに到着。お宿ではありませんが、ちょっとお邪魔して昼休憩。ちょうど、反対方向から来ていた日本人女性2人組にお会いしました。私たちが2泊3日で回ったスチュワート島のRakiuraTrackのさらに大回りコースを、1週間回ってきたという強者さん。その時は、米だけ持参して、あとは魚を釣って食事にしてたとか。。。がち、サバイバル。かっこよすぎるやろ。

ここからしばらくは、Gouland Downsという広い高原地帯を進みます。打ち捨てられた尾瀬、みたいな雰囲気(尾瀬行ったことないですけど)。誰もいない広大な平原で、身の丈を隠さんばかりにのびた植物に囲まれていると、森にいるよりも余計に一人ぼっち感を感じます。小さなクリークを、私はワイヤーブリッジで渡り、エミはじゃぶじゃぶ渡り(笑)、次のキャンプサイトで再び小休憩。

べらぼうに水のきれいな川を渡ったら、そこからしばらく登りが続きます。途中、ボロ靴を多量にぶら下げた枯れ木に行き当たりましたが。。。何だったんだろう。無事の踏破の願掛け!? その先、何履いて歩いたんでしょうね…。これぞHeaphyといった感じの広大な眺めを見やりながら登りきり、本日のお宿に到着。休憩を入れて7時間ちょっと。悪くないペースでした。
昨年完成したばかりのHutは、今までで一番きれいで、ちょっとしたコテージにでも泊まったような気分に。もう少し暑い季節だと(Hutの張り紙には、君の気の持ちようで年中可!!って書いてありましたが)、裏の崖を下りたところの川の深みで、水浴びもできるみたいです。Mountain Spaと名付けられてました。物は言いようです。反対側から登ってきた、もうおばあちゃんに近いパワフルなオバチャン4人組と、ひとしきり盛り上がり、この日もぐっすりでありました。。。

2015年6月14日日曜日

Heaphy Track -2- (16/11/2013)

2日目の朝はどんよりと曇り空。いつ降り出してもいいように、支度をして、ちょっとゆっくり9時前に出発。Hutを出たところから、トラックは海沿いを離れ山中に向かって進みます。が、しばらくはクリーク沿いの道なので、大きなアップダウンはなく、余裕の行程。いつもながらの、足元スケスケ、1人ずつしか渡れない吊り橋を何本か渡り、昨日にも増して力強い亜熱帯の植物を見上げながら順調に(?)歩を進めます。 
8kmほど歩いたところで、一つ目の目印 Lewis Hutに到着。ちょっと早かったですが、ここを出て もし雨が降り出すとタイミングを逃しそうなので、昨日いただいたおにぎりでランチ。やっぱり日本米はうまいでんなぁ。しかも、海苔つき♡ 力が湧いてきます。
このHutから先は、尾根をたどりながら、約13㎞で700mをなだらかに登る坂が続きます。所々、しんどい急坂もありますが、おおむねゆっくりと登っていける道のりでした。ただ、雨の多いこの時期は足元がぬかるみ、そこら中に大きな水たまりが…。ある意味、ユニークな景観とアクティビティを愉しんだとも言えますが、靴と靴下はとりあえず泥だらけになりました。

本日の宿泊は、Mackey Hut。ちょっと年季が入っていますが(2014年10月に改築されたようです)、こじんまりとしたキッチンと暖炉、並びで2つのバンクベッドルームがあり、この夜は私たちの他に2組がご宿泊。夕食を終えた後、びっくりするほど美味しいキウィ(フルーツの方)のドライフルーツをいただきながらおしゃべりをして、楽しい夜が更けていきます。ちなみに、Heaphy TrackのHutは通年営業の$32/泊。ちょっとお高いですが、その代わりに電気も通っているし、ガスも使えます。なので、3泊4日行程で持参食料は若干増えるものの、バーナー類が不要なので荷物はどっこいどっこいで済むのです。
夜中、キウィ(鳥の方)の鳴き声があまりにも甲高く響くので外に出てみましたが、Hutからはやや遠かった様子で姿は拝めませんでした。。。