2013年5月27日月曜日

My sweet has been completely custmized!!

 
 ビンディング購入!!
これで滑る準備万端です☆
 
この日曜に、ダウンタウンからバスで20分ほどのFranktonという町でスキー用品のアウトレットセールがあり、それに出掛けてまいりました。
地元のスキークラブ Wakatipu Ski Clubというところが主催する、second hand(中古品)中心の1年に1度のちょっと面白いセールです。プールやジムなどが集まるevent centerの体育館を貸り切り、セールは3部構成で行われます。
9:00~11:00 スキー&ボードギアを売りたい人達がものを持ち込む。
13:30~15:30 セールタイム(入場料$2)
15:30~16:00 売れたものの代金と売れ残ったものを回収。
主催者は、入場料と 売れたものの15%をコミッションとして受け取る仕組みになっています。


NZでは…というかQTにおいては中古品の使い回しはかなり一般的。街中を走る車の半数以上は中古車と思われ、ON SALEの紙を貼った車もあちこちに見かけます。週刊のタウン誌には、家具・家電、車、スキー用品、服など、売りたい人や買いたい人の広告が毎週ぎっしりです。というのも、理由はおそらく、高い物価のせいでしょう。NZ随一の観光地とは言え、いやーほんとに購買意欲がひしゃげる程のバカ高さ。カナダのウィスラーも大概高かったですけど、それ以上の印象。1000円以下のランチは探すのが難しく、ディナーともなれば手が出ないですね。。服や食品の類も相当割高です。ユニクロとダイソーに飼いならされたこの身には、かなりこたえます。もうちょっと頑張って日本から何でも持ち込めばよかったと色々後悔…。
そんなわけで、この日もイベントは大盛況。30分以上前に到着したにも関わらず、すでに入り口には列ができ始めていました。入場料と引き換えに整理券をもらい、ホットドックを食べながら会場を待ちます。

13:30の会場と同時に、人々はお目当てのアイテムにまっしぐら。私も、中古ビンディングコーナーからよさげなものを2つキープして、そのまま新品コーナーのアイテムも物色。したらまぁ、大して値段が変わらない…。ってことで、私は新品でBarton Citizenを$179でお買い上げ。Yahooショッピングとかと大差ない値段なので、まあ合格ラインでしょう。ここまで車を出してくれたMarikoは中古ボードと新品ブーツ&バインをお買い上げ。あとの3人は何も買わなかったですけど、この雰囲気でテンションはまずまず上がっていた様子。なんせ、これだけの商品が2時間足らずで売れていくんですから、迷っていられないです。この絶妙な時間制限も、購買意欲に拍車をかける精神的作用がある気がする・・・。
ともあれ、あと2週間ほどで最初のスキー場がオープンします。
今夜のovernight最低気温は‐7℃との予報!! 一気に雪が積もることを大いに期待してます♡
 
〈おまけ〉 
←この火事、なんとお気に入りだったピザ屋さんの2F。
しばらく、あの巨大ピザもお預けです。。。
学校のすぐ近くのBarで先週あった火事!
冬の空気満々の、今朝のQT♡
見にくいですが、3人乗り自転車。
いや、漕ぎにくいやろ…。


2013年5月22日水曜日

Great Walks -Routeburn Track- 3rd Day

7:30am 起床
サンドイッチの朝食、そして昼食も用意。
前2日と比べると、やや日差しの物足りない薄曇りの朝。・・・というより、うっすらと霧が立ち込めて、なんだか幻想的な雰囲気。

9:00am 出発
元気の有り余ったメンツは朝から湖近くのshort side tripへと出かけ、Megumiと私はゆっくりと今日のトラックへとスタートです。日本ではお目にかからない、不思議かつ豪快な枝ぶりの木々が霧の中から浮かび上がる様は、もののけの森というよりアバターって雰囲気です。














最初はやや急な登りから始まり、ある程度の高さまで来たら 昨日と同様に山肌をトラバースするようなルートです。このトラバースルートが、雲(or霧?)を抜けるか抜けないかの絶妙な高さで、おかげで不思議な景色をそこかしこで観ることができます。

11:00am Earland Falls
途中のトイレ休憩中に、3人と合流。しばらく歩くと、霧の奥から落水の轟音が聞こえ、何かあるぞと思っていると眼前に落差174mの豪快な滝が出現。参考までに、奥日光の華厳の滝が210mですが、滝壺のすぐ下まで行くことができるためか、迫力は華厳の滝以上のものを感じます。これは相当テンション上がります。
周辺は雨が降っているかの様なミスト充満状態ですが、歩いて汗ばんだ体にはむしろ丁度よいくらい。霧が晴れて太陽が射すと、滝の姿もくっきり、うっすらと虹もかかってまた違った様相を呈します。夏はこの滝壺でフツーに泳いだりできるみたいですね。逆に、雨や雪解けで増水するとこの滝壺ルートは通ることができず、もっと下方を行く迂回ルートをたどらなきゃいけないようです。人の都合で自然を変えるのではなく、自然の都合に人が合わせる。本来の姿ですね。

12:15pm Lake Howden Hut(28.7km地点/標高688m)
Greenstone Trackという、さらに南へ下るルートとの分岐点にある、28の寝台を持つ山小屋です。Hutの周辺は芝が敷かれ、ベンチとテーブルがあって、湖なんかも見えちゃって、隠れた高級避暑地にでも来たかのよう。
今日はここで、トラック最後のランチタイム。太陽光が少ない分、やや肌寒い中ですが、コーヒーも淹れて、たっぷり1時間の休憩です。・・・と思いきや、元気組3人はまたもやSide Tripへと出かけていきました。正確には、何でもやりたがるMaggieとイエスマンKasidisの2人に、引率&監督役のTaisukeという編成。2人だけだと時計も見ず、欲望のまま突っ走って帰ってこなそうなので…笑。私たちはゆっくり身支度をして、アバターの森の中を、残りわずかとなったトラックをたどります。


ちなみに、3人が向かったのはKey Summit(標高918m)。メイントラックから1時間程度で往復することができます。天気がよければ左下のような光景が広がる絶景ポイント。開けたSummitには遊歩道も整備され、ゆっくりとお散歩可。私たちのゴール地点となるDivideという登山口から3時間ほどで往復できます。氷河が削り出した雄大な風景をお手軽に楽しめるとあって、そちらから半日ハイキングとして楽しむ人も多いようです。ただ、NZ南島のこれまた南西に位置するこの辺りは1年を通して雨が多く、なかなかここまですっきり晴れないのが実情です。。。この日もやはり霧が晴れず、右の写真が実際の風景だったようです。が、これはこれで幻想的とも言えますね。
Fantastic Fiordland mountains from Key Summit, Routeburn Track.
14:40pm The Divide 着(32km/標高532m)着
ゴールの少し手前で全員が合流。最後は5人揃って、3日間の旅を締めくくりました。人生初の2泊3日の山行を終えて、もちろん感慨深くはありましたが、やっと着いたーという達成感より もっと歩いていたーい という名残惜しさが勝っていたというのが正直なところ。神様が味方してくれたとしか思えない天気に、すべてが後押しされた感じでしたね。昼も夜も絶景を眺めることができ、がちがちに凍りついたトラックに終始悩まされるようなこともなく、夜も氷点下までは下がらず・・・。この時期のRouteburnとしては、ラッキーだらけの3日間だったと思います。いやー本当に来れてよかった。
 
15:30pm 迎えのバン到着
私たちの他に、2人の単独ハイカーが同乗。最少催行4人だから、君たちが乗れるのは私たちのおかげぞよ。。その内1人(from Florida)が、乗り継ぎの町までの1時間 ずーっと喋っていたのが何とも印象的でしたが。。車は、山と平原と時々小川と羊、の風景の中をひたすら飛ばします。
16:40pm Te Anau 着
Queenstownから直線距離で南西へ80km。南島で最大のLake Taupoのほとりに位置する、人口1900人ほどの小さな町。ですが、Milford Soundという超有名景勝地や多様なトランピングルート、カヤックやジェットボートを楽しむ玄関口として、宿泊の許容量は4000人以上を持つという面白い町です。ここで、1時間ほどの休憩ののち、Queenstown行きの大型バスに乗り換えます。2日ぶりのお店のコーヒー♡
17:15pm Te Anau 発
他の乗客は、こぎれいなお金持ち風の方々ばかり。。。こちとら3日間 風呂にも入っとりません。ちょっと恐縮してしまいます。。心地よい座席に埋もれて、暮れゆく空を眺めます。バスの天井がガラス張りになっていて、暮れきってからは頭上に天の川。神様ってば、最後まで粋な計らい♡
19:30pm Queenstown 着
氷河が削った複雑な地形と巨大な湖の数々のせいで 回り道を余儀なくされるので、復路は200km以上の道のりだったと思います。が、ともあれダウンタウンに到着。締めくくりは、みんなでKorean Restaurantへ☆色んな意味で満ち足りた、最高に幸せな気分でした。
”山とは金では絶対に買うことのできない偉大な体験と、一人の筋金入りの素晴らしい人間を作るところだ。” というのは、日本の登山家・小西政継の言葉。今回のトラックは、登山と呼ぶには易しいルートでしたが、この言葉の前半部分は、十二分に体験させてもらったように思います。後半部分は、自分でどうにかしなきゃいけない話ですからね。。
誘ってくれたMaggieに、粘り強くバスの交渉をしてくれたMegumiに、山のいろはを指南してくれたTaisukeに、穏やかな雰囲気と英語環境を提供してくれたKasidisに、感謝です。
…はっ!!やばい。私、何も貢献してない……!!

2013年5月19日日曜日

Great Walks -Routeburn Track- 2nd Day

7:10am 起床
身支度をして、コーヒーを淹れて、山の向こうから白んでくる空を眺める。。。贅沢な1日の始まりです。・・・が、さすが山の中。待てども待てども太陽が現れず、諦めて朝食&ランチの準備。メニューは、リュックの中でつぶれかけたパンを使ってのサンドイッチ(笑)。ま、これも山食のご愛嬌ですな。
結局、小屋からの日の出は9:00amでした。




小屋で見かけたKea(和名:ミヤマオウム)。NZ南島の高山帯の草原や森にだけ生息する大型のオウムです。世界一賢い鳥とも言われており、Wikiには「食物の少ない環境に対する適応として知能や体力、学習能力、好奇心、協調性、適応性が極めて高く、ゴミ箱の蓋を外す、ボルトナットを外す、自転車のタイヤに噛み付いてパンクさせる等、極めて簡単にこなすことができ、集団で協力して様々ないたずらをする(中略)近年では冬期にパン、バター、ファーストフード等の残飯を漁って食べる、スキー場のロッジで飲酒するなどの個体が認められ、冬期には、これら高カロリー食品を簡単に入手できる山岳地帯のスキー場の近傍に営巣するつがいも出現している。」と、絶滅危惧種にも関わらず何だか散々な書かれようです。「キ~ア~」と鳴くのでKeaという名前(笑)。ちなみに、Kiwiも「キ~ウィ~」と鳴くのでこの名前。ニュージーランド人の単純さと言ったら・・・。。。
影は私です☆

9:20am クライムオン!
この日も最高の天気に恵まれてのスタート。小屋を出るとすぐに森林限界を超え、Routeburn Fallsという滝があらわれます。下から見上げると、真っ青な空から白く幾筋にも流れ落ちてくるようで、なかなか爽快です。この先は、しばらく登りが続きます。トラックがそのまま水の通り道になっているところも多く、GoreTexの登山靴に感謝する場面も多々…。山裾をぐるっと回るように進むにつれ、トラックの幅は少しずつ狭まり、所々に霜や雪の残る ややテクニカルな道になってきます。が、ここからがルートバーントラックのハイライト。足場はやや悪いですが、登るごとに視界が開け 景色が変わっていく様は感動しきりです。撮った全部の写真を載せたいくらい、そこかしこが絶景ポイント。






ロードオブザリングの旅の仲間よろしく、5人連なっての前進。ちょうどKasidisが首にリングをさげていて(私には、単語帳とかを括るアルミのリングにしか見えなかったんですけど。何か、大切なものだったんでしょうか。。。)、それを見つけたMaggieが大興奮して、彼をフロド、自身をサムと呼んで、ことあるごとに”ごっこ遊び”を展開。Taisukeも巻き込まれてガンダルフにされてましたが、笑いに厳しい関西人のMegumiは早々にイチ抜けし、私ものらりくらりとかわしてみました(笑)。彼女の遊びにかけるエネルギーには、圧倒されるものがありますね。
  













11:00am Lake Hariss(約10km地点)



美しすぎる湖を見下ろしながらおやつ休憩。
この湖の写真も、パンフでよく見かけます。
ここからもう少し進んだあたりが、このトラックの最高地点、標高1300mのポイントとなります。

11:35am Harris Saddle Shelter(10.5km/1255m)




贅沢な景観の中にあるトイレ完備(さすがにペーパーはありませぬ)の休憩所。宿泊施設ではありませんが、天候が崩れてどうしても進めない、なんて時の、まさに文字通りシェルターなのでしょう。ここでLunchタイム。

12:10pm Conical Hillへ
食後、シェルターに荷物を置き、裏手にそびえるピークへとSide Trip。
が、これが。。。覚悟はして登ったものの、まさに冬山登山!!!
左の写真で見えているこちら側はまだ、多少滑りやすい程度の道で済んでましたが、稜線のむこう側にまだまだ続く道は、ほぼ全面が雪と氷に覆われ 進退窮まれる場所だらけ。冷静に帰りのことを考えると、理性は下山を勧めますが、前を行くTaisukeを見ていると、何だか下りるのは悔しいし、ここまできたら頂上を見てみたいという気持ちも抑えがたい。。こういうのが事故を招くんだよなーと思いつつも足が止まりません。この気候なら勝算の方が高いと見積もって、膝上までの雪との格闘を続けます。

12:50pm Conical Hill Summit到着!(標高1515m)

このイケメンは誰でしょう(笑)。
いやはや、苦労して登った甲斐が十二分にある、感動的なパノラマ風景です。THE世界遺産か、世界の車窓からか、情熱大陸のBGMにのせてお届けしたい☆
最高すぎるやろって。。。
 

山間の、さらに雲の下に見えているのはなんと海だそうな。NZとオーストラリアの間のタスマン海。世界がちっちゃいんだか、デカいんだか、よく分かんなくなってきます。で、まぁ分かんなくていっか、って気分になってきます(笑)。









下りは慎重に…と思っていたんですが、シェルターで留守番中のMegumiが気になって、3人を置いて20分で駆け下りてしまいました。Taisukeに、”忍者かと思った”と言われちまいました。

13:50pm Shelterを出発
ここからは南へ向けて山肌をトラバースしていくルート。アップダウンは少ないように見えて、予定時間をややオーバーした分をリカバーしようと少しスピードアップしたところ、意外に足と肺にこたえます。

しっかし、それにしてもよい天気、よい景色。順調すぎて怖いくらいです。













 山肌を南端まで進むと、一つ尾根を越えて湖が見えてきます。Lake Mackenzie。湖面に映る山が、また素晴らしい。今夜の宿泊先は、この湖のほとりです。














徐々に高度を下げていきますが、なかなか近づかない…。
久々のブナ林に入っていくと、そこはまさにもののけの森。屋久島にも感動しましたが、何というかここはスケールが桁違い。どこまで歩いても終わらない屋久島、みたいな感じです。
Megumiと(というか私がほぼ一方的に)ジブリ談義。頭の中で もののけのテーマ曲がグルグル…。


16:45pm Lake Machenzie Hut (20.1km地点/標高892m)到着
こちらも、50の寝台を完備したきれいな山小屋です。ダイニング2階の寝床は満員でしたが、離れには十分な空きがあり、寝床を確保。蛇口から水が出ず、玄関脇のホースから出っぱなしの河の水を汲みにいかないといけないとか、トイレが少し離れた場所に1つしかないとか、小さな不便はありましたが、まあそんなものかと思えば不便とも感じません。
きっと、人生もそんなもん。何を当たり前と思うか。妥協というのとは少し違って、何を自分の基準とするかを見誤らなければ、貧富とか、善悪とか、人の生活を窮屈にする大概の価値観に、随分大らかになれるんじゃないかと。自分で判断して、自分で決めて、自分で動く。それを繰り返せば、もちろん失敗を誰のせいにすることもできないけど、誰かの声にびくびくしたり左右されたりすることもない。そういうことなんだと思います。
夕食はチーズパスタ。食後にキャンプ用ドライフードのラム。デザートに肉かよ! 興奮した(笑)MaggieとTaisukeが立て続けに湯をぶちまけて、隣のカップルに苦笑いされる一コマも。。。
ボリューム満点、星空満天の夜が、今日も静かに更けていきます。