2013年11月2日土曜日

Kepler Track -3- (10/18、10/19)

Day3Iris Burn Hut Moturau Hut 16.2km 5-6hours
 
 

3日目の前半はIris Burnという川に沿って“緩やかに”下るルートです。Burnと言うと、燃え盛る炎のイメージですが、スコットランド英語で“小川”を指す意味合いもあるようで、その名の通りならここは小川のはず…なのですが、このところの雨雪がこの川の表情を大きく変貌させ、そこかしこで水のパワーを体感することになります。

はじめに小さな尾根を越え、そこからは新緑美しい多雨林の中を進みます。わずかに下っているはずですが、ほぼフラットに感じられる道です。歩きやすいと言えばそうなんですが、歩き進める内にあちこちで水路や川が決壊し、トラック上が大きな水たまりで覆われてしまっている箇所が出没しだします。
しばらく進むと、鬱蒼とした森が突然途切れ、1984年(エミの生まれ年)に起きたという大規模な地滑り跡に出ます。幅1㎞近くあるんじゃないかと思われるぽっかりとした空間で、どこぞの庭園を散策しているような気分になります。周囲にはそびえ立つ山々と、山肌を落ちていく幾筋もの滝...。庭園と呼ぶにはスケールがデカすぎますね。 
再び森の中にトラックは戻り、川幅も流れの強さもどんどん増していきます。と同時に、トラックの水浸しっぷりもグレードアップして、遂には橋を渡った先に道がなくて川、とか 川沿いのトラックが削られて欠落、などの場面に出くわすようになります。もはや靴が濡れるなんて言ってられず、バシャバシャ川に入り、腰までの草むらを迂回し、時には大きく尾根を越えての遠回り…。何ともアドベンチャラスなトランピングです。これでもGreat Walks??と目を疑いたくなりますが、この水の豊富さ故に、この豊かな森が築かれるんでしょうね。。
いくつもの障害と、私の膝痛によるペースダウンで、この日は5時間半という標準タイムでのゴール。お泊りは、マナポウリ湖を望むモトゥラウ・ハットです。
Day4Moturau Hut Kepler Track Car Park 15.5km 4-5hours
最終日は、出発地点の駐車場を目指すほぼフラットコース。ここを歩き切ってループコースが完成します。一晩休んで膝も大分回復。足元はまだぬかるんだ箇所もありますが、この辺りはテアナウやマナポウリの町からデイウォークで訪れる人も多いコースなので、整備も行き届き、十分に踏み固められた歩きやすいトラックになっています。景色も、鬱蒼とした多雨林から、鳥たちのパラダイスになっている湿原など、様々に表情を変えて飽きることがありません。お天気も、この4日間で最高の太陽が注ぐ絶好のコンディション。
軽快に進んで半分弱ほど行ったところで、お昼休憩。つり橋を渡った先のピクニックエリアにて。公共のトランスポートを頼めば、ここでトランピングを終えて町に帰るというオプションもあるんですが、もちろん私たちは自分たちの足でゴールを目指します。残り10㎞弱!!途中、昨日風に吹かれて飛んでいきそうだったドイツ人セバスチャンとばったり。なんと、ちゃっかりフランス人の女の子と手をつないで歩いているじゃあありませんか。彼女のほうは、スノーシュー&ピッケル持参で山に上がってきていたかなりの経験者。手をつないでいたのか、引っ張られていたのか…その辺りの詳細は不明ですね(笑)。
後半は、さすがに肩に食い込み始めたバックパックに閉口しつつも、total4時間半で駐車場に到着。全行程34日、雨・雪・風に翻弄された60㎞のトランピングが終了です!!

2 件のコメント:

YUI さんのコメント...

さとこーーー!!
AUSには来ないんかい??笑

Sato さんのコメント...

Yuiはんが飛行機代出して下さるなら喜んで伺いますが…(笑)。NZの旅行の予定も結構つまってまして。
Yuiこそ、NZ来ないの??