2013年12月26日木曜日

Oamaru (10/29)

ダニーデンの北115㎞の場所にあるオアマルは、良質の石灰岩がとれることから19世紀後半に大きく成長した町。NZ各地の名だたる歴史的建造物に使用されてきたオアマルストーンは、この町の中でも多く目にすることができます。
…という程度の前知識で、ダニーデンからカイコウラへの中継地として選んだオアマルでしたが、これが思いのほか素敵な町でびっくり。当初は1泊で次へと移動する予定でしたが、車の調子がちょっとおかしかったのもあり、修理・点検に出しがてら2泊して楽しんでしまいました。
 オアマルストーンを使ったビクトリアン建築の多くは、港近くのストリートに集中しており、ゆっくりと徒歩で回ることができます。一昔前には倉庫やホテルとして使われていた美しい建物たちは、現在ではギャラリーやカフェ、小劇場などに用途を変え、今なお現役で活躍しています。センスのいい雑貨を所狭しと置くギャラリーや骨董屋を覗くだけでもかなり面白いですが、当時の装いで町を歩き、記念写真などに応じてくれる愉快な人達もいて、街全体がテーマパークのようです。
地球の歩き方に3Pほどしか割かれていないのが、大いに疑問。もっと広報に力を入れた方がいいんじゃないかと思ったりしますが、こののんびりした雰囲気が この町をより魅力的にしている気もしますね。
YHAの猫も、この通り(笑)。

昔は、その先端まで電車が通っていたという古い桟橋は、地元民たちのお散歩コース。太陽に映える青い海の美しさは、言葉にするのがもったいないほど。。。


Oamaru Public Garden
バッパーで知り合ったギリシャ人のオジサンと一緒に出掛けたのは、市内に広がる22ha.の公園。1876年に造園されたという敷地内には、バラ園や噴水、温室などがあり、小川には日光をイメージしたという朱塗りの橋まで(笑)。整備と手入れのよく行き届いた園内は、荒々しい山歩きに慣れてしまった私たちには何だか物足りない部分もありますが、まあ散歩にはぴったりな感じで落ち着きます。

Moeraki Boulders
オアマルの南40㎞にある海岸。ここには、まるで巨大な恐竜の卵のような岩がゴロゴロ転がっており、不思議な景観を生み出しています。マオリの伝説では、”沖に沈んだカヌーから流れ着いた食料のカゴ”なんて言われているようですが、直径1m以上、重さ2tの重量感は”カゴ”と形容するには無理があるような…。実際には、海底に沈殿する化石や骨のかけらなどに、海中の鉱物の結晶が均等に付着して凝固。それが6000万年継続してこの大きさになり、かつて海底だったこの場所の地形が変わり、この海岸に姿を現したんだそうです。いやー、壮大な地球のイタズラです。


車の修理やら、モエラキまでの運転やらでお世話になったMazへのお礼ということで、夕飯は元寿司ガールSatokoがCanada仕込みの寿司を振る舞い、ついでにお好み焼きもつけての日本食ナイトでした☆

0 件のコメント: