2013年9月25日水曜日

Snowboard Tour -6-

9/17 ☀
ついに最終日! ですが、もちのロン、滑ります。
朝7時前にはバッパーを出発。お湯で溶かしてもすぐに張り付く車窓の霜と格闘しながら、少しずつ明けてゆく空を横目にひたすら南下。それにしても、いつまでも見飽きない景色たち。シャッターチャンスが多すぎて、助手席も気が抜けません(笑)。途中、Wanakaの町で給油をしつつ、3時間で本日のゲレンデに到着。

 Treble Cone Ski Area
南島イチの標高差、クイーンズタウン周辺では最長の滑走距離を稼げるスキー場。オーストリアやノルウェイのスキーナショナルチームのオフシーズンのトレーニングにも使われています。オフピステエリアには自然のテレインも多く、アドバンススキーヤー・ライダーらも十分に楽しませ得るゲレンデ。
・ 頂上の標高 : 2088m
・ 標高差    : 700m
・ 敷地      : 550ha.
・ リフト     : 高速6人乗り×1、高速4人乗り×1、プラッター×1、マジックカーペット×1           
・ コース     : 初級10%、中級45%、上級45%
・ 最長滑走   : 4km
・ シーズン    :   6/27 ~ 9/29
・ 営業時間   : 09:00~16:00
・ リフト券    : $84/日、 $59/半日trail map front
さすがにベース付近はシャバ雪でしたが、南側斜面はまだ十分に楽しめるグルーミングバーンとオフピステが残っていて、カービング練習やスピード練習に明け暮れました。クイーンズタウンの知り合い夫婦に偶然出会ったり、強敵のハーフパイプ地形に迷い込んだり…、何より広大なワナカ湖に向かって滑り降りていく快感に、1日飽きることはなかったです。
 16時前に撤収し、また2時間弱かけて南下を続けクイーンズタウンへ。
本当に最後の最後まで天候に恵まれ、がっつりとスノーボード合宿をした気分でした。同じゲレンデで練習するのも安全でやりやすいですが、たまにはこうして外に出て、違う地形・雪質・パークにチャレンジするのもマンネリ防止には必要かもしれませんね。。。って、まあそんなにストイックに上を目指してるわけじゃないんですけど(笑)。

クイーンズタウンの雪山シーズンも、残り1~2週間。そろそろ集大成&次の身の振りを考えないといけませんね。とりあえず、今週はもうちょっと、スノーボードのこと考えて過ごします☆

2013年9月24日火曜日

Snowboard Tour -5-

9/17 ☀
Mt. Dobson Ski Area
クイーンズタウンとクライストチャーチの真ん中あたりにあるスキー場。駐車場の標高が国内一高い(1725m)そうな。"Largest, sunniest learner/intermediate slope in New Zealand"と謳っています。

・ 頂上の標高 : 2110m
・ 標高差    : 415m
・ 敷地      : 400ha.
・ リフト     : 3人乗り×1、T-bar×1、プラッター×1、ロープトウ×1           
・ コース     : 初級25%、中級50%、上級25%
・ 最長滑走   : 2km
・ シーズン    :   6月中旬 ~ 10中旬
・ 営業時間   : 09:00~16:00
・ リフト券    : $75/日、 $53/午後(この日はLady's dayにて午後券の値段で1日滑走可)
この旅で一番”庶民的な”ゲレンデだったなという印象。Baseにはプレハブ小屋が3軒あり、そこに事務所やレンタル施設が入っています。トイレも清潔ではありますが水洗ではなく…。客も非常に少なくてプライベートゲレンデ状態。面白かったのが、午前中は動いていたT-barとプラッターを回していたんですが、昼頃にパトロールの人が”チェアリフトも動かして欲しい?”と私たちに聞いてきたこと。え?決定権私たちにあるの?って感じで聞き返したところ、”せっかく日本から来てるんだし、決めていいよ”とのこと。はじめ遠慮しましたが結局動かしてくれて、午後は代わりにT-barがストップ。多分そうしないと採算が合わないんでしょう。が、動かしてもらって大正解。チェアリフト側のバーンは雪質、広さ、斜度など大満足できる感じで、テンション上がりまくり☆ 整備されていないキッカーやほとんどワックスの剥げた板に苦労しつつも、リフトが止まるギリギリまで滑り込んでしまいました。
バッパーに戻ると、初日に一緒にフットサルをしたアルゼンティーナ達と再会。またもテニスやキャッチボールで1時間ちょっと汗を流したのち、前夜いけなかったレストランへ。念願のラムステーキにありついて、適度な肉体疲労と満腹さで、あっという間に眠りにつきました。

2013年9月23日月曜日

Snowboard Tour -4-

9/16 ☀ Methven ~ Lake Tekapo
朝8時発、Methvenの町からさらに北上して、次なるスキー場へ向かいます。
File:Logo PSANZ.jpg Porters Ski Area
クライストチャーチから85㎞、1時間程度でアクセスできる手軽さが売りのスキー場。ゲレンデ自体は小規模ですが、NZイチの急斜面と最長オフピステが楽しめます。何とチェアーリフトは皆無で T-barしかございません!!


・ 頂上の標高 : 1995m
・ 標高差    : 620m
・ 敷地      : 230ha.
・ リフト     : T-bar×1、プラッター×1、マジックカーペット×1           
・ コース     : 初級15%、中級35%、上級50%
・ 最長滑走   : 2km
・ シーズン    :   6/15 ~ 10/13
・ 営業時間   : 09:00~16:00
・ リフト券    : $84/日、 $59/半日 (月曜は2for1Dayだったので$42で1日滑れました☆)

スキー場情報だけを見ると、随分立派なスキー場かのように見えますが、これは雪がしっかりと降ってフルオープンした状態で、って話。私たちが行ったときにはご覧のように、リフト周辺のトレイルのみオープン、そのコースもぎりぎりまで土と岩が張り出してきているような状態。初見で、「今日もMt. Huttにしておけばよかったか…」なんて思ってしまいましたが、それでも上まで上がればNZのゲレンデらしく絶景が広がり、きれいにグルーミングされたバーンはそれなりに練習になり、T-barも楽しくて、何だかんだと1日満喫してしまいました。気温も高く、半袖Tシャツに日焼け予防の薄手ジャケットを羽織っただけで、T-Barに何度も何度も。。楽しかったんですが、内モモに持続的圧迫がかかりすぎて、打撲したような痛みが数日消えませんでした。。。あとは、この小規模さをなめてヘルメットなしで滑っていたら、ボックスから大転倒。備えあれば…の教訓を身を以て体感。

これは正しいT-barの乗り方ではありません。
あしからず。

レストハウスには、ルートバーントラックの時にもちょこっとご紹介したKeaがわんさかいて、車のアンテナやら、スキー客の食べ残しやら、私の干してたボードブーツやら、手当たり次第につついてまわってました。自分たちが絶滅しかけてることとか、何にも分かっちゃいないんでしょうね。

4時前にゲレンデにさよなら。旅も後半にさしかかり、今度は南下の旅です。一気に150㎞ほど走って、初日の宿泊地Lake Tekapoへ戻ります。途中、ガス切れしそうなワンシーンもありましたが、息で遭遇した通行止めも解除されており、最後は夕日を正面に見ながらの快適な4時間ドライブ。
夜は、目指していたレストランが閉まっていたため再びのタイレストランで美味しく頂きました。
 

Snowboard Tour -3-

9/14 ☀  9/15 ☀
Methvenに3泊してMt.Huttスキー場を2日連続で滑りました。

Mt. Hutt
南島イチの広いゲレンデと豊富な積雪量で有名。かなり早い時期にオープンしますが、降雪過多と強風のためにアクセスロードが封鎖となることも多く、別名”Mt. Shutt”
・ 頂上の標高 : 2086m
・ 標高差    : 683m
・ 敷地      : 365ha.
・ リフト     : 高速6人乗り×1、4人乗り×1、3人乗り×1、マジックカーペット×1           
・ コース     : 初級25%、中級50%、上級25%
・ 最長滑走   : 2km
・ シーズン    :   6/15 ~ 10/13
・ 営業時間   : 09:00~16:00
・ リフト券    : $97(7100円くらい)/日、 $63/午後
 
 私のホームゲレンデである”Remarkables”と”Coronet Peak”と共に、NZSkiという会社が運営するスキー場です。このスキー場がクイーンズタウンからこんなにも遠くにあることを把握していなかった私は、early birdで3山共通のシーズン券を購入してしまい、滑れるからには1度は行きたいなーと思っていた山でした。
スキー場は評判通り広大で(と言っても滑走距離は日本の中規模スキー場程度ですが)、開放感抜群。眼下には延々と続く牧草地帯、その向こうにはかすかに海も臨めます。





ワイドバーンではカービングの練習、上級コースではスピードの限界に挑戦。そして、下界に飛び降りていくようなキッカーは、それはもうスリル満点!! 初めてのゲレンデでパークに入るのはちょっと勇気がいりますが、2日目最後の1本で、最高に気持ちよく抜けることができ満足でした☆
スキー場には、シーズンで籠っているor現地在住と思われる日本人を何人も見かけました。レストハウスに集う姿は、まるでリマーカブルズでの自分たちを見ているようで何だかおかしかったですね。 天気にも恵まれ、スキー大回転の大会も見れちゃったりで、2日間目いっぱい満喫させていただきました。
夜は、1日はタイレストランで、1日はプチ自炊してカルボナーラ+フィッシュ&チップス。バッパーも、スキー客を意識してか個人スペースが広めにとられていて快適な居心地。長く滞在してスキー三昧している人たちも多く、穏やかな雰囲気のバッパーでした。飼っているにわとりの卵が、朝¢50で売られてるのとかも、何かよかったですね。 


 

2013年9月21日土曜日

Snowboard Tour -2-

9/13 Wed ☀ Lake Tekapo ~ Methben
この日は、滑らずにぷらっと観光&移動日です。

Lake Tekapoは、人口300人ほどの小さな町ながら、NZを代表する景勝地として知られる場所。マオリ語でTekaはsleeping mat、poはnightの意味。その昔、マオリの人々がこの地にやってきたとき、あまりにも星空がきれいだったため、マットを敷いて外で寝たことから名づけられたそうです。
そのまま町の名前になっているテカポ湖は、氷河から溶け出した水に岩石の粒子が混ざり込むことで、太陽の下で深いターコイズブルーに染まります。南北に30kmに渡って広がる湖の周囲にはサザンアルプスがそびえ、湖畔には小さな教会が佇む…。まるで合成したかのように美しすぎる風景ですね。


ってことで、朝からお散歩へ☆
目的地は、湖の西側にある小高い丘のような山、Mt. Johnの山頂。
テカポの町は、星空を世界遺産に登録しようという動きがあるほど、国内でも有数の天体観測に適した場所。町の街灯も腰辺りの高さに設置されるほどの徹底ぶり。そして、この山の上にはカンタベリー大学が管轄するマウントジョン天文台 Mount John University Observatory : MJUOが設置され、名古屋大学なども参加した共同研究がなされています。 重力マイクロレンズを用いて、太陽系外惑星、恒星大気、さらには暗黒物質までの観測を南半球から行うという大変有意義な……と、語り出すと気持ち悪い人になりそうなので(笑)、フツーに絶景をお楽しみ下さい。
 ちなみに、スターウォッチングツアーも催行されており、条件が揃えばこんな星空が見えるかも☆

 展望台のカフェで休憩したのち、山を下って再び湖畔へ。
こちらが、もう一つの観光客定番スポット、善き羊飼いの教会(日本語にすると何だかなーって感じですけど。Church of the Good Shepherd)。湖と山々の景観を邪魔しない、素朴な造りの教会。中に入ると、正面の祭壇がちょうど額縁のように湖とアルプスを切り取り、よくできた絵画を見ているかのようです。

昼過ぎには大分曇ってきてしまい、湖の色も富士五湖並みになっちゃったんで、次の町へ向かうことに。

テカポを後にして、カンタベリーののどかな牧草地帯をひたすら北上。と、そのうちに道路沿いの木々が傾きはじめ、根こそぎひっくり返ったものまで目に入るように。遂には、灌漑用の大型スプリンクラーがひっくり返っている現場まで…!!



バッパーに着いて新聞で確認したところ、11日の大風でこの一帯のスプリンクラー800台に被害が出ていたのだとか。確かに、この旅の前日はクイーンズタウンでも雷・強風・大雨の嵐だったんですが、ここカンタベリー地方ではこの40年で最大の暴風雨! 大きな被害が出ていたようです。壊れたスプリンクラーを修繕するための部品も人も足りず、アメリカから技術者を呼ぶためのビザ発給に移民局が追われているという記事が、昨日もニュースになっていました。倒木で幹線道路が通行止めになっている箇所もあり、大きく回り道をしながらやっとこさ目的地メスベンに到着。それでも、羊たちは変わらずのんびり草を食み、自然現象に一番右往左往するのは、結局人間様だよなーと実感する道中でした。
メスベンは、人口1000人ちょっとの小さな田舎町。近隣のスキー場のおかげで冬は賑わいますが、それ以外の季節はきっと静かな町なんだろうと思われます。夜は、バッパーでにんじんいっぱいカレー。AsakoとKentoがそれぞれ3杯ずつ平らげる様は、ただただ圧巻…!