2013年9月7日土曜日

Driving to Invercargill

車を買ったはいいものの、あまり遠出する機会もないまま過ごしていた今日この頃。
が、先日やっとtotal400km超のドライブに行ってきました。
というのも、職場のキッチンスタッフがスキー場のキッカーから転倒。大腿骨転子部骨折の診断を受けるも クイーンズタウンには手術をできる病院がないため、そのままInvercargill(インバーカーギル)という町までヘリ搬送されプレート固定術を施行後1週間入院。という事態をやらかしまして…。
その人とそこまで仲良しってわけでもなかったんですけど、店のスタッフの人達はランチの仕事もあるし、私としても長距離ドライブを試したかったのとNZの病院に興味もあったので(笑)。

Invercargill
の位置図クライストチャーチ、ダニーデンに続く、南島で3番目に大きな街。市街地としてはNZ最南端の街で、この街に世界最南端のYHAやマクドナルドがあります。  ちなみに南極までは5000㎞弱。まだまだ遠いですね。
1850年代に当時ダニーデンに入植していたスコットランド人の一部が、牧羊のための土地を買い求めて南下して来たのがインバーカーギルの街の始まり。そのため、碁盤の目状に整備された街中にはスコットランド風の建物が多く残るほか、街の名前もスコットランド訛りで「インバカーゴ」と発音されます。


同じバイト先のAki君と、ルームメイトのMegと共に、朝8時に我が家を出発。NZ南島を南北に貫く6号線をひたすら南下していきます。幹線道路、ハイウェイとは思えないボコボコな整備状況…てか、そもそも1車線だし!と突っ込みつつ。が、ワカティプ湖沿いのやや険しい道を過ぎれば、多少カーブがある程度の迷いようもない1本道。羊や牛や鹿の放牧を横目に見ながら、快晴のもとの快適ドライブです。
 
片道200㎞ちょっとで病院に到着。(あまりの標識のなさに、曲がる場所が分からず最後だけちょっと行きすぎたりしましたが)
Southland Hospital 
2004年に改築された、きれいな公立病院です。
NZの社会福祉制度についてちょっと触れておくと、公立病院を受診した場合、国民や永住権所得者は基本的に無料です。ただし、そうした専門医にかかる前にGeneral Practitionerという総合医(ホームドクターのようなもの)を受診して、そこから紹介という形をとるのが一般的。そのGPを受診するには、$20~40程度の金額がかかるようです。また、公立病院の数は圧倒的に少なく、私立病院にかかるには医療費が患者負担となるため、民間の医療保険に加入する人も多いらしいですね。しかし、今回の同僚の場合のように、事故に伴う医療費が生じた場合、ACC(Accident Compensation Corporation)という政府機関により、その費用の一部~全額が負担される制度があり、これは海外旅行者にも給付されるという太っ腹ぶり。そのため、この国では人身事故に対する民間の保険制度は皆無です。車両保険は基本的に対物のみ。この辺りは、日本とは大分異なる習慣ですね。
さてさて病院はというと、改築10年未満ということもありとてもきれいで、有り余る土地のせいか基本2階建てという贅沢な造り。興味津々のあまり、ナースコールやサクショングッズ、非常用電源まで写真に収めていたら、Megに大いにつっこまれました(笑)。
退院の手続きがまったく進んでいなかったのは、同僚のコミュニケーション力不足のせいか、のんびりNZ気質によるものか…。1時間ほど待たされたのち、無事に退院の運びとなりました。

そして、退院早々”うまい肉が食べたい!”という同僚のリクエストにより、Megと私でガイドマップからレストランをチョイス。Invercargillの郊外へ車を走らせ、Cabbage Treeへ。ランチメニューなどがない、ちょっとお高いレストランでしたが、陽気な接客と素敵な内装、そしてオイスターからラム肉、鹿肉まで楽しみ、値段相応の楽しい時間を過ごさせてもらった感じでした。
帰りもひたすらの1本道を逆戻り。残念だったのは、車の燃費の超絶的な悪さ。まあ、20年前の車ですし、ちょっと高価なオモチャを買ったと思って我慢することにします。

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