2013年9月21日土曜日

Snowboard Tour -2-

9/13 Wed ☀ Lake Tekapo ~ Methben
この日は、滑らずにぷらっと観光&移動日です。

Lake Tekapoは、人口300人ほどの小さな町ながら、NZを代表する景勝地として知られる場所。マオリ語でTekaはsleeping mat、poはnightの意味。その昔、マオリの人々がこの地にやってきたとき、あまりにも星空がきれいだったため、マットを敷いて外で寝たことから名づけられたそうです。
そのまま町の名前になっているテカポ湖は、氷河から溶け出した水に岩石の粒子が混ざり込むことで、太陽の下で深いターコイズブルーに染まります。南北に30kmに渡って広がる湖の周囲にはサザンアルプスがそびえ、湖畔には小さな教会が佇む…。まるで合成したかのように美しすぎる風景ですね。


ってことで、朝からお散歩へ☆
目的地は、湖の西側にある小高い丘のような山、Mt. Johnの山頂。
テカポの町は、星空を世界遺産に登録しようという動きがあるほど、国内でも有数の天体観測に適した場所。町の街灯も腰辺りの高さに設置されるほどの徹底ぶり。そして、この山の上にはカンタベリー大学が管轄するマウントジョン天文台 Mount John University Observatory : MJUOが設置され、名古屋大学なども参加した共同研究がなされています。 重力マイクロレンズを用いて、太陽系外惑星、恒星大気、さらには暗黒物質までの観測を南半球から行うという大変有意義な……と、語り出すと気持ち悪い人になりそうなので(笑)、フツーに絶景をお楽しみ下さい。
 ちなみに、スターウォッチングツアーも催行されており、条件が揃えばこんな星空が見えるかも☆

 展望台のカフェで休憩したのち、山を下って再び湖畔へ。
こちらが、もう一つの観光客定番スポット、善き羊飼いの教会(日本語にすると何だかなーって感じですけど。Church of the Good Shepherd)。湖と山々の景観を邪魔しない、素朴な造りの教会。中に入ると、正面の祭壇がちょうど額縁のように湖とアルプスを切り取り、よくできた絵画を見ているかのようです。

昼過ぎには大分曇ってきてしまい、湖の色も富士五湖並みになっちゃったんで、次の町へ向かうことに。

テカポを後にして、カンタベリーののどかな牧草地帯をひたすら北上。と、そのうちに道路沿いの木々が傾きはじめ、根こそぎひっくり返ったものまで目に入るように。遂には、灌漑用の大型スプリンクラーがひっくり返っている現場まで…!!



バッパーに着いて新聞で確認したところ、11日の大風でこの一帯のスプリンクラー800台に被害が出ていたのだとか。確かに、この旅の前日はクイーンズタウンでも雷・強風・大雨の嵐だったんですが、ここカンタベリー地方ではこの40年で最大の暴風雨! 大きな被害が出ていたようです。壊れたスプリンクラーを修繕するための部品も人も足りず、アメリカから技術者を呼ぶためのビザ発給に移民局が追われているという記事が、昨日もニュースになっていました。倒木で幹線道路が通行止めになっている箇所もあり、大きく回り道をしながらやっとこさ目的地メスベンに到着。それでも、羊たちは変わらずのんびり草を食み、自然現象に一番右往左往するのは、結局人間様だよなーと実感する道中でした。
メスベンは、人口1000人ちょっとの小さな田舎町。近隣のスキー場のおかげで冬は賑わいますが、それ以外の季節はきっと静かな町なんだろうと思われます。夜は、バッパーでにんじんいっぱいカレー。AsakoとKentoがそれぞれ3杯ずつ平らげる様は、ただただ圧巻…!

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