2013年10月14日月曜日

Rakiura Track 2

Day2Port William HutNorth Arm Hut 13km6 hours
 海岸線を行くルートから外れ、この日は多雨林の中を南下していきます。初めこそ晴れ間がのぞいたものの、途中からパラパラと雨。何度かぬかるみに行く手を邪魔されながらアップダウンを超えていきます。とは言え、最高地点は300m程度とたかが知れているはずなんですけどね。。。冬の間、山を下ることしかしてなかった鈍りきった体で10㎏の荷物を運んていくのは重労働です。しかし、力強い木々の存在感、時の流れを感じさせる苔むした倒木、複雑かつ絶妙な均衡を保つ森林の姿に圧倒されまくりです。生えている主な樹木はRimuKamahiという種類。どちらもNZ固有種です。道中には、製材業が行われていた時代の名残りが所々に残っていたりもしますが、鉄の塊ですら、この森の中では却ってひ弱に見えてきます。

降ったりやんだりの雨の中、ちょっと先を急いだためか、5時間程度で次のHutに到着。キャンプサイトや海辺を散策して、気持ち悪いほど群生するムール貝やシカと思しき足跡を発見してはしゃいだり、再びトランプに興じたり。。。空腹に耐えかねたところで、本日はパスタのディナー。きれいな空気と景色も絶妙な調味料です。このHutは、ハーフムーン・ベイからの1泊トランピングや、さらにここから南下していく10日近いコースの中継地点でもあり、そこそこの人の入りです。

食後は、サンドフライ(体長12㎜ほどのブユのような虫。刺されると強烈な痒さ!!)と闘いながら、昨日のHutからのメンバーでSunset鑑賞。普段は気付かずに過ぎていく時間が、こういう場所だときちんと自分のそばで刻まれていることを感じられます。贅沢な時間ですね。

 

 
 
 
Day3North Arm HutFern Gully 11㎞、4hours

その日の昼過ぎのフライトでInvercargillに戻るというMac達を見送るためにちょっと早起き。そのおかげできれいな朝焼けを拝むことができました。
最終日は、Paterson Inletの北岸を東に進むルート。海岸線を臨んだり山に入ったりのジグザグ道ですが、昨日ほどのアップダウンはありません。出発から雨だったので、やや速足での行軍です。RimaKamahiの原生林、森中に響く鳥の声。そして、過去の製材業の痕跡。この辺りは19世紀前半には既に捕鯨船が寄港していたようですが、1861年に製材所が開かれてからはそれなりに賑やかだった時代があるそうです。
 
スノーボードの疲労が残る左膝をかばいながらの歩行がたたり、右足がつる寸前に・・・。が、3時間ちょっとでトラックを抜け、久々のアスファルト道を町まで戻ります。DOCで無事の帰還を報告していたら、雨がどしゃ降りに。逃げるようにバッパーに戻り、何はともあれ3日ぶりのシャワー()。この気持ちよさは、ちょっと比較対象が見つからないですな。近くのカフェで名産のひとつBluecod(トラギス科の白身魚)を食べ、夜はビールを飲み、人間らしい生活に戻った感触を心行くまで味わいました。

食後のお散歩に、Observation Rockへ。ジャストタイミングでSunsetを拝み、最初のGreat Walks終了☆

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