2013年10月20日日曜日

Te Anau Glowworm Caves (10/13)

ティアナウ湖Lake Te Anauは、面積342㎢とNZ2番目に大きな湖。その畔の町ティアナウは、規模こそ小さいものの 夏季になるとかなりのにぎわいを見せる町。というのも、この湖の西側に広がる26000㎢もの広大なエリアが、Te Wahipounamu(マオリ語で“ヒスイの産地”の意)としてユネスコ世界遺産に登録されている自然豊かな地域であり、そこへのアクセスゲートとして唯一の町なのです。

Te Anauとは、マオリ語のTe Ana-auに由来し、“雨のように水がほとばしる洞窟”を意味します。ってことで、ティアナウ初日は この名前の指す場所とされるツチボタル洞窟へ行くことにしました。

Te Anau Glowworm Caves
ティアナウ湖の西岸に位置する全長6.7㎞の洞窟。そのうちの、おそらく200mにも満たないであろう部分だけをRealJourneyという観光会社が1社独占でツアー案内してくれます。$70Rakiuraで大自然を闊歩してきた身には、商業的な臭いのプンプンするツアーですが…。これでしか行けないので我慢です。

タウン近くの桟橋から高速船に乗って対岸の洞窟まで渡り、そこからは10人程度の小グループに分かれてガイドさんにくっついて洞窟探検が始まります。はじめは徒歩で、最小限の光源のみが置かれた暗闇の中を(きちんと足場は作ってくれてあります)進みます。否が応でも冒険心をくすぐられてきます。12000年ほど前に形成されたというこの洞窟は、地質学上それほど古いものではなく、鍾乳石の形成はまだ始まったばかり。神秘的というよりは、豊富で激しい水流が起こす轟音がとどろくパワフルな空間です。ガイドさんが何やら大声で説明してますが、ほとんど聞こえやしません()。入り口付近から、ちらちらと青い光が見えてはいたんですが、本番はボートに乗り換えてから。完全にライトを消した空間の中を、ガイドさんがロープを手繰り寄せてボートを進ませていきます。隣の人の輪郭さえ分からない完全な闇と静寂。で、頭上には青い星空が…!! あるものは強く光り、あるものは明滅し、私の人生経験の中になかった幻想的な世界です。もちろんカメラ撮影は禁止なので、ネットからひっぱってきたイメージ映像でご勘弁を。
感動さめやらず洞窟入り口近くの小屋へ戻り、コーヒーのサービスを受けながらツチボタルのお勉強です。
ツチボタルなんてきれいな名前をつけてもらってますが、正式にはなんと“ヒカリキノコバエ”! 英語ではglow worm。オーストラリア東海岸やニュージーランドに分布する昆虫です。ハエです。青い光のもとはルシフェリンという物質で、大きく分類すれば蛍や深海魚などが起こす生物発光の源と一緒です。発光するのは幼虫の間(6か月~1)だけで、洞窟や洞穴などの天井に住み、濃厚な粘液の粒に覆われた2-15㎝の釣糸を多いときでは70本も垂らし、青い光に寄ってきた虫をからめ取って捕食します。空腹のときほど強い光を発しますが、エサが少ない時には隣り合うツチボタル通しで共食いすることもあるとか(そんな動画も見せられました。。)。ちなみに、成虫は口を持たず、交尾をして産卵を済ませると数日で死んでしまいます。 

わずか数時間でしたが、これはこれで非現実的な、楽しいひと時でした。
さて、次回はさらに非現実的ともいえる34日の山行のお話です☆

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Happy birthday さとこ
良い一年になりますように。 ふみ

匿名 さんのコメント...

さとちゃん

一日遅れですが…。
お誕生日おめでとう(●^o^●)♪♪

金髪さとちゃんにびっくり!!
enjyoiしてるみたいだね。

直子

Sato さんのコメント...

わざわざどうも、ありがとうね。
ふみも、直ちゃんも、元気ですか―??
またここにも書きますが、誕生日はガスなし、電気なし、シャワーなし、そして恐らく半径20㎞以内にヒトは私とエミだけっていう寒ーい山小屋で迎えました。
今年も、どんなアドベンチャラスな1年になることやら、、、です。